会頭挨拶

第42回日本小児皮膚科学会学術大会
会頭 照井 正(日本大学医学部皮膚科学分野 教授)

第42回日本小児皮膚科学会学術大会を池袋で開催する機会を頂き大変光栄に存じます。会期は2018年7月14日(土)〜7月15日(日)の2日間で、池袋駅西口から徒歩2〜3分の「ホテルメトロポリタン東京池袋」で開催いたします。これまでの本学会学術大会の歴史を紐解いてみますと、昭和60年6月8〜9日、東京プリンスホテルで開催された第9回日本小児皮膚科学会学術大会を日本大学が担当しました。会頭は「五つ子」で一般の方にも馴染み深い馬場一雄教授、副会頭は皮膚科教授の森岡貞夫先生でした。特別講演にミシガン大学のRasmussen JE教授を招聘し、“Clinical research in pediatric dermatology”のタイトルで講演がなされました。シンポジウムは2つで、タイトルは「環境と小児皮膚病」と「Psychosomatic medicineと皮膚」でした。一般演題は80あり、1つの会場で発表と討議が行われました。

今回の学会テーマを「子どもの皮膚フロントライン — Deep Insight in 池袋」としました。「子どもの皮膚」の疾患を診療されている最前線の先生方に満足していただけるよう2つの視点からプログラムを企画いたしました。特別講演が1つ、教育講演が8つ、シンポジウムが5つ、スポンサードシンポジウムが1つです。近年の医学の進歩に伴い難治性の遺伝性皮膚疾患の解明が進んでいます。その一旦を各領域において先端的な研究をされている先生方をお招きして、小児皮膚疾患を専門として診療に携わっていらっしゃるエキスパートの先生方にも満足頂けるよう企画しました。これと並行して、必ずしも専門ではないが小児皮膚疾患を持つ患児を診療する機会があり、小児皮膚診療の基本的な知識を学びたいという先生方に役立つ入門的なテーマも取り上げました。

特別講演は、東北大学大学院医学系研究科・公衆衛生学専攻・情報健康医学講座・遺伝医療学分野教授の青木洋子先生にお願いし、「RASopathies〜包括的診療をめざして」というタイトルで最先端のご研究につきましてご講演して頂きます。日本大学小児科に多数の患児が集まる「川崎病」と「小児虐待」の教育講演を企画しました。また、遺伝学的研究が長足の進歩を遂げている「自己炎症性皮膚疾患」「遺伝性水疱症」「遺伝性角化異常症」、ご開業されている先生方が診療にあたる機会が多い「円形脱毛症」「かぶれ(接触皮膚炎)」「足トラブル」を教育講演のテーマとしました。また、スポンサードシンポジウムでは「にきび(痤瘡)」の診断と治療を系統的に学べる内容にしました。このシンポジウムでは、ソウル国際大学皮膚科のDae Hun Suh教授をお招きして、痤瘡について最新の情報につきましてご講演頂きます。

シンポジウムでは、勤務医が遭遇する機会が多い「GVHD」の病態から治療まで最新の知識を学べるようこの領域のエキスパートに講演をお願いしています。昨年の本学術大会でも取り上げられました「小児皮膚と紫外線」について再企画しました。毎年、人気のある「小児アトピー性皮膚炎」と「小児感染症」をテーマに選び、初学者からエキスパートまで満足して頂ける内容となっています。また、日本大学小児科出身のご開業されている先生方からのご要望が多かった「小児皮膚疾患における外用療法」を取り上げました。日常診療に役立つ知識をご提供できよう企画しました。一般演題の発表には口頭発表とポスター発表があります。Common diseaseのご発表も大歓迎ですので、多数の演題応募をお願いいたします。

これまで池袋で学会を開催する機会はほとんどありませんでした。池袋は、東京や品川、新宿、大宮から公共機関で15〜30分で到着できる都心の北西に位置する街です。東武デパートと西武デパートのデパ地下戦争、ビックカメラとヤマダ電機の競争で有名ですが、ラーメン・つけ麺や焼き鳥、焼き肉、韓国料理などB級グルメの聖地です。学会ばかりでなく池袋の街をご堪能いただければと思います。全国から多くの皆様のご出席をお待ちしております。

第42回日本小児皮膚科学会学術大会
会 頭 日本大学医学部皮膚科学分野 照井 正
副会頭 日本大学医学部小児科学分野 髙橋昌里